◆ In amber ◆ No.6


もう何度目の行為だろう。

激しく何回も突き上げられ、フォルセールの精が身体の中に流し込まれる。
ズルリと肉の塊が出て行くと、その後を追うように中から白濁した液体が溢れてきた。

「は・・・ぁ、はぁ・・・」

荒く呼吸する俺を背中から抱き寄せて、前に回した手でペニスを転がすように玩ばれる。
既に両手の縄は解かれてはいたが、もう抵抗する体力も残っていなかった。

「やめ・・・も、出な、ぃ・・・」
「いっぱい出したもんな」

耳元で囁いて中に舌を挿し込まれれば、ゾクリとした感覚に全身が小刻みに震えだす。
もうこれ以上ないくらいイかされたのに、俺の身体は異常なほど火照り続けていた。

「お前、なんとなくボスに似てるよな」
「ぇ・・・?」
「髪型や顔の造りもそうだが、特に声がよく似てる」

前を弄り続けていた指が尻の割れ目を探り、くちゅりという音をたてて中へと潜り込んできた。

「い・・・、ぁ・・・」

浅く埋めた指を折り曲げ入り口を広げるように掻き回されれば、中から大量の精液が流れ出してくる。

「っ・・・く、ぅ」
「もっと鳴けよ」
「・・・ヤッ、ぁあ!」

急に奥まで指を押し込まれ、腹の裏側あたりを刺激されると強い快感が走り抜ける。

「あっ、ぁ・・・ぁ!」
「そう。声、聞かせろ」
「ぅ、ァ・・・ん、ぁっ、あ!」
「俺の名前、呼んでみ?」
「ひ、ぅ・・・ン、ぁ・・・ぁ」
「名前呼べって」
「フォ・・・・フォル、セ・・・っん・・・ゃ、っぁああ!」

抗いようの無い快感に襲われて、抑えの利かなくなった声が絶え間なく溢れ出す。
目の奥がチカチカして身体は勝手に跳ね回り、フォルセールの腕に縋りつきながらバカみたいに喘ぎ続けた。








「強姦魔、変態、ホモ、エロオヤジ、首長」

シャワーを済ませ、サッパリとした顔で戻ってきたフォルセールに思いつく限りの悪態をつく。

「教育だっつったろ」
「・・・俺の人生でこんな事ってありえない」
「人生何事も経験だ」
「こんな経験いらねぇ!」
「ぁん?じゃあボスに報告して売り飛ばされたほうがよかったか?」
「それは・・・・・」

勝ち誇ったような笑みを浮かべて近寄ってきたフェルセールは、ベッドにうつ伏せたままの俺の視線に合わせて腰を落とす。

「困るだろ?」
「・・・・・」

何も言い返せなくなって顔を逆側に背けると、背後から鼻で笑うような吐息が聞こえた。

「あぁ、それから、あのお宝は貰っていくぞ」
「え!?ちょ・・・」

慌てて向き直り上半身を起こしかけた途端、尻に激痛が走って思わず歯を食いしばる。
媚薬とやらの効果が切れたのか、情けない場所からの痛みにジワリと涙が滲んできた。
その隙にフォルセールは脱ぎ捨てられたズボンのポケットから琥珀を取り出し、品質を確認するよう灯りに透かして眺めていた。

「これはうちの商品として扱う、文句ないな?」

文句は言わせない、という強い口調で言われれば、反論することなんか出来るはずも無く・・・
俺は尻の痛みと戦いながら、来週までにどうやって金を作ろうかと再び悩むことになるのだった。


Fin

*あとがき*
たっぷりエロシーンを書く!を目標に書き始めた作品でしたが、やっぱりエロって難しいね。うん。
攻め役のフォルセールは実際に天晶堂ジュノ本店にいるNPCですが、別名で登場させるつもりだったのに名前を考えるのが面倒くさくで結局そのまま出してしまいました。
そのせいで?途中からNPCものっぽい流れになったのか、最終的にはフォルセール×アルドみたいな雰囲気に・・・
あまりにも予想外な展開に、書いてた本人もビックリだよ! つか、なに!?その超マイナーカップリング!!w
2009/4/11


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