◆ Cherry ◆ Vol.1-3


「ん・・・」
「やわらかい」
「もっかい・・・」

 初めての経験に興奮した二人は何度も唇を合わせ、徐々にその激しさを増していく。


「ぁ、やべ・・・勃っちゃった」
「・・・・・・俺も」
 お互いの下半身に目を落としながら、しばらく二人は固まっていた。

「どうしよっか」
「どうって・・・」
「このままじゃ、キツイじゃん?」
「まぁ・・・」
「抜いとくか」
「ここで!?」
 名案とばかりに視線を向けてきたラビに、リュックは驚きの声をあげる。
「じゃあお前おっ勃てたまま歩いて帰んの?」
「・・・・・」
「あ、せっかくだし、抜きっこする?」
「なっ、ちょ、お前なに言ってんの!?」
 あまりに過激な提案に、リュックの声も裏返る。
「だって人の手で触ってもらった方が何倍も気持ちイイっていうじゃん?ついでだから試してみよーぜ」
「さすがにそれはマズイって・・・」
「なんだよー、もうキスまでした仲なんだから変わんねーじゃんー」
「変わるって!」
「ほら、お前の触ってやんからよ」
「ぅあっ!」
 いきなり敏感な部分を握りこまれ、体が大きく跳ね上がる。
「人の勃起したチンコ触んの初めてだなw」
「おま・・・やめろって・・・」
「なんでー?気持ちよくね?」
 制止しようと重ねた手は、強すぎる刺激に力をなくす。
「・・・っく・・・」
「な、俺のも触ってよ」

 ラビの手に導かれ、お互いの股間を摩り合う形になった二人は、波音の合間に甘い息をもらし始める。


「っは・・・気持ち、いい・・・」
「ん・・・」
「な、直に、触ろうぜ」
 下着の中に手を入れてきたラビに合わせて、リュックも下半身を探り出す。
「ぁ・・・やべ、超いい・・・」
 ラビは自ら腰を揺らし、リュックの肩口に額を押し当ててくる。
「んんっ・・・はぁ・・・」
「・・・お前、エロすぎ・・・」
 ぎゅっと強く握り締めると、ラビは大きく体を震わせた。
「あっ・・・」

 手の中にジワリと熱が広がり、ラビが達したことをリュックは悟った。


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