◆ 赤の軌跡 ◆ Vol.1-6


「っ、ぃ・・・・ぁっ・・・ぁ・・・!!」

ガクガクと震えるレイを上から押さえつけ、強引に奥まで呑み込ませる。
最奥まで納めてから、私は大きく息を吐き出した。
女性と違うそこはとても狭く、痛いくらいに締め付けてくる。 しかし、私以上にレイの方が辛いはずだ。
無理をさせている罪悪感を感じながら、彼の目じりに零れる涙を唇ですくった。

「動いていいか?」

レイの呼吸が落ち着くのを待ってから、私はゆっくりと腰を揺らし始める。

「んっ・・・く、ぅ・・・」

彼の反応が苦痛だけではないのを確認し、徐々にスピードを上げていく。

「っぁ・・・はっぁ・・・」

ひときわ声が高くなる一点を集中的に攻めてやると、内側からぎゅっと締め付けてくる。

「ン、ぁっ・・・!」

泣きながら喘ぐレイの姿に煽り立てられ、無我夢中で腰を振った。
安物のベッドがギシギシと悲鳴をあげ、荒れた呼吸が交差する。

もう、何も考えられなかった。
欲望のままに彼を貪り、ひたすら快感を追い求める。


レイが全身を強張らせ、二度目の絶頂を迎えたころ、私も彼の中へと熱い精をぶちまけていた。






翌朝目が覚めると、そこにレイの姿は無かった。
テーブルの上には幾らかの硬貨と、1枚の紙切れ。

《 thank you 》

短く走り書きされたその紙を手に取り、私は昨夜の行為を悔やまずにはいられなかった。
擦れた声で泣く白く折れそうな肢体を思い浮かべ、罪悪感で胸が苦しくなる。

何故、あんな酷いことをしてしまったのだろう。
傷つけるつもりは無かった。ただ無性に欲しくなってしまった。
あのとき私の中に芽生えた衝動・・・あれを何と表現したらいいのだろうか。
いくら頭を巡らせたところで、それら全てが言い訳にしかならない。

「レイ・・・」

扉の外からは出かけていく冒険者たちの明るい声が聞こえ、部屋の中の淀んだ空気をより一層重く感じさせる。

今さら後悔してももう遅い。
私を責めることなく去っていった彼を想い、たまらずその場でうずくまった・・・


to be continued






*あとがき*
FFXIはプレイスタイル次第で、時間の進み方も見えている世界も違うと思います。
特に万能ジョブと言われる赤魔道士は、様々なプレイスタイルに対応して色んな動きを楽しめます。
そんな赤魔道士達の生き方の違いを、漠然としたテーマにして書いてみました。

小説処女作でありエロ初書きだったので、色々とお見苦しい点が多々ありましたことを深くお詫び申し上げます;
今後精進致しまっす!
2008/07/15


inserted by FC2 system